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鳥との愉快な生活を配信 帯広のブリーダー千葉さん

千葉さんと相棒のソロモンオウム「ガブ」

 帯広在住の千葉美紀子さん(59)は、オカメインコとシロハラインコの繁殖、販売を行う市内唯一のブリーダーだ。飼育の様子や相棒のオウムとの掛け合いをインターネットの動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿し、全国から人気を集めている。(柳田輝)

 ユーチューブのチャンネル名は「ガブと愉快な仲間たち」。飼育するインコやオウムとの愉快な掛け合いを中心とする独特な内容ながら登録者数は2万人を超える(4月末現在)。「ガブ」は自身が飼うソロモンオウムのガブリエル(雄、4歳)の愛称だ。

 ほぼ毎日更新し、ガブが自宅にあるヤシの皮をはがして床にばらまいた動画は最も多い67万回再生された。視聴者からは「会話が成立しているところが面白い」「(ガブが)怒られていると分かっているのがすごい」といったコメントが寄せられた。自身も「ガブママ」として親しまれ、定期的にリアルタイムで配信を行い、視聴者と交流している。

 音更町出身で、看護師として働いていた千葉さんは、10年ほど前に患った病気の療養と両立できる仕事を模索しブリーダーに。2018年に始め、自宅の一室をインコの部屋にするなどし、現在は年間60羽ほどを繁殖、販売している。

 当初はブログなどで販売していたがなかなか広がらず、20年1月に「より知ってもらい、飼育に関する相談も受け付けたい」とユーチューブを開始。鳥との生活を切り取った動画だけでなく、視聴者からの飼育相談にも乗るなどし、少しずつ知名度を上げてきた。

 モットーは「顔の見えるブリーダー」であること。ライフパートナーとなる生き物を販売するからこそ、「ブリーダーの自分を見て信頼した上で購入してほしい」と話す。また、ユーチューブでは飼育する上で大変なことも伝え、事前によく知った上で購入してもらうことも大切にしている。おとなしい印象もあるインコだが、「インコは鳴き声が大きい子もいれば、かみつく子もいる」。だからこそ、動画はありのまま発信することを心がけている。

 ユーチューブ配信を通じて良かったことは「(販売した小鳥が)新しい飼い主の元で元気にしている様子を見ること」と千葉さん。顔の見えるブリーダーとして、今日も鳥たちの楽しい動画を配信している。

 育てたインコは、道内外のペット展示即売イベントでも販売している。購入や相談の問い合わせは千葉さんのEメール(hanatomiki2@gmail.com)へ。

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