ばんえい十勝開幕847人来場 来年3月まで149日間計25開催
ばんえい十勝(帯広市主催)の2022年度シーズンが22日、帯広競馬場で開幕し、来場した847人のファンが熱いレースを楽しんだ。初日の馬券発売額は3億9018万6200円(前年度比12・5%増)。今年度は来年3月20日までの149日間、25開催。最初の開催は26日まで。(山田夏航)
この日は午後2時に開門を予定。しかし、20分前には約200人のファンが列をつくり、新型コロナ感染予防のため5分早めて開門した。先着300人分用意した特製クリアファイルのプレゼントも、約30分で配り終える盛況ぶりだった。
主催者あいさつで米沢則寿市長は、「競馬関係者ならびに多くの人たちに支えられて、今年度の開幕を迎えることができた。白熱したレースを提供し、さらなるファンの獲得に向けて全力で取り組んでいきたい」と力を込めた。
第1レースは同2時40分に出走。懸命にそりを引くばん馬の姿に観客席からは歓声が湧き起こった。初めて開幕日に訪れたという日高管内日高町の橋本優樹さん(29)、すずさん(27)夫妻は「普通の競馬より迫力があって面白い。頑張っている感がヒシヒシと伝わってきて、応援したくなる」と話し、レースを楽しんだ。
ばんえい十勝広報課の中村香代子主任は「コロナの影響が心配だったが、まずは無事に開幕できて良かった。来場者もコロナ対策に快く協力してくれて感謝しかない。地域に応援され、全国にも白熱したレースを届けたい」と、魅力発信に意気込んでいる。