最新の電気自動車で学んで 日産が帯広高等技専に貸与
最新の電気自動車(EV)の機能や技術を学んでもらおうと、日産グループが帯広高等技術専門学院(水堀武彦学院長)に「日産AURA(オーラ)」を教材として貸与した。(澤村真理子)
発電機付き電気自動車のオーラは、同社の電動化技術が凝縮された高級コンパクトカー。カーボンニュートラルの実現に向けて自動車の電動化の流れが推進される中、電動車両の整備の知見を備えた技術者の育成に貢献しようと貸与を申し出た。
11日に同学院で貸与式を開催。日産自動車北日本RSO北海道グループの寺西章エリアゼネラルマネージャー(GM)、帯広日産自動車の村松一樹社長らが出席した。水堀学院長は「学院の使命は一人でも多くの技術者を産業界に送り出すこと。貴重な教材として活用させていただく」とあいさつ。寺西GMは「お客さまの満足の高いカーライフには電動車の整備ができる優秀な整備士の皆さんが欠かせない」と期待を寄せていた。
訓練生を代表して自動車整備科1年の広田唯樹(いつき)さんが「最新技術に触れながら、一人前の整備士になれるよう取り組んでいきたい」と謝辞を述べた。