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上士幌高校3年門馬さん、熱気球操縦士の資格取得 自由に浮く姿に憧れ

熱気球のパイロット資格を取得した門馬さん(左)

 【上士幌】上士幌高校熱気球部(部員10人)の門馬博斗さん(18)=3年=が2月下旬、熱気球パイロット資格を取得した。同校の生徒が資格を取ったのは5年ぶり。門馬さんは「熱気球に乗ると空を散歩している気分になる。非日常の生活が送れてロマンを感じる」と魅力を話している。

 熱気球パイロット試験は日本気球連盟の主催で実施。18歳以上を対象に、指導者が同乗して計10回、10時間以上の訓練飛行経験が求められる。門馬さんは幼少時から上士幌町で開かれる「北海道バルーンフェスティバル」に触れ、自由に大空に浮かぶ姿に、羨望(せんぼう)のまなざしを向けていたという。

 2020年12月にパイロット資格を受けることを決めて、これまで飛行練習を数多く積んできた。熱気球を飛ばす際、上空の風向きや風速は高度によって異なる。パイロットバルーンと呼ばれる風船を飛ばして「風の層」を見極める目を養った。

 バーナーを燃焼させたり止めたりする他、気球の天頂部の排気弁を開けて熱気を抜くなど飛行高度を調整しながら、向かう先へ気球を進める。実際に操縦をすると「人の命を預かるので、降りる場所も気を付けるようになった」と、自覚や責任感が芽生えた。

 同校教諭で熱気球部顧問の白戸貴大さんは「いろんな人の期待を背負って、合格まで諦めなかった姿勢がすごい」、同校熱気球部OBで旭川大学短期大学部に通う名波星来美=せらみ=さん(20)は「パイロット免許を取得してかっこいい。うれしいし、OBとして誇らしい」と話した。

 門馬さんは4月からは千歳リハビリテーション大学(千歳市)に進む。「いつか上士幌に戻ったときに、気球に携わって地域貢献したい」と、実際に気球を操縦する姿を思い描いている。(大健太郎)

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  • 熱気球に乗って空を飛ぶ門馬さん

    熱気球に乗って空を飛ぶ門馬さん

  • 飛行訓練に励む門馬さん

    飛行訓練に励む門馬さん

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