朝日に輝く「氷の橋」完成 大津海岸でジュエリーアイスアートの集大成
【豊頃】幕別町の彫刻家村中鉄也さん(50)が26日早朝、豊頃町の大津海岸に打ち上がる氷塊「ジュエリーアイス」を使って氷の橋を完成させた。
「ジュエリーアイス・アート」と呼ばれるこの芸術作品は、ジュエリーアイスの名付け親で町観光大使を務める浦島久さん(69)の提案がきっかけ。村中さんは昨年12月19日から現地に通い詰め、氷を拾い集めてさまざまな芸術作品を生み出してきた。今回がシーズン最後、11作品目となる。
制作時間は約4時間。氷のブロックを15個ほど組み合わせ、橋の間から昇る朝日が幻想的な空間を醸し出している。村中さんは「これまで氷が薄かったりして思うようにできなかったが、最後に作れて良かった」とし、浦島さんは「僕が思い描いていたアーチそのもの。村中さんの情熱と作品の出来栄えに感動した」と話していた。(小縣大輝)