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西郷輝彦さん死去 十勝から惜しむ声

コンサートの帯広公演後に訪問した砂川敏文市長(右、当時)と握手する西郷さん(2001年7月20日)

 20日に75歳で死去した歌手で俳優の西郷輝彦さんは、十勝にはドラマ撮影やコンサート、舞台上演などでたびたび訪れていた。地元の関係者からは「まだ若いだけに残念」など突然の訃報を惜しむ声が聞かれた。(4面参照)

 西郷さんは北海道テレビ放送(HTB)を含む全国ネットで放送された土曜ワイド劇場「温泉医ぽっかや診察所事件カルテ」に主演。2002年放送のシリーズ第2弾は十勝川温泉や糠平温泉が登場し、帯広協会病院などでも撮影された。09年の第7弾は、ばんえい競馬が大々的に取り上げられたほか、芽登温泉や岩内仙峡、北の屋台など十勝の各地が舞台となった。

 ばんえい十勝広報の徳田奈穂子さん(44)は、08年10月中旬に帯広競馬場で行われた第7弾の撮影に立ち合った。「ばんえい競馬についてお話しした。西郷さんはトップの方のオーラがありつつ、穏やかな雰囲気を持っていた」と振り返る。「ドラマのおかげでばんえい競馬や十勝を全国にPRできた。テレビで拝見するたびに親近感を抱いていたので、若くして亡くなられたのは非常に残念」と話していた。

帯広協会病院で行われたドラマのロケで医師役を演じる西郷さん(左、2001年11月3日)

 第7弾のロケ地選定などを行った、とかちフィルムコミッション連絡協議会の関口好文代表幹事(73)は若い頃から西郷さんのファン。帯広市内で開かれた「御三家」のコンサートにも足を運んだ。訃報に「今でもぴんとこない。驚いちゃった」と悼む。

 ドラマのロケの期間中は現場で撮影を見守り、十勝川温泉第一ホテルで行われた打ち上げにも呼ばれた。「出演者がカラオケをしているとき、西郷さんは一番後ろで照明係をやっていた。本当に気さくな人だった」と懐かしむ。

 中山史郎監督が体調を崩して入院し、撮影が予定より延びた。打ち上げの席で、中山監督が「西郷さんが病院に来て、『待ちます』と言ってくれたおかげ(でドラマが完成した)」と言ったのが印象深いという。
(松村智裕、澤村真理子)

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