「1ミリも後悔はない」「自分の宝物」 北京五輪の十勝勢9選手・コーチ語録
北京五輪が20日に閉幕した。十勝勢はスピードスケート、アイスホッケー、カーリングの3競技に9選手が出場、スケートのショートトラックでは長島圭一郎・日本代表ヘッドコーチが指揮を執った。獲得したメダルは金一つ、銀五つの計6個と史上最多、複数競技(スピードスケートとカーリング)でのメダル獲得も史上初の快挙だ。夢の大舞台で躍動した十勝勢選手・コーチ計10人の大会での語録をまとめた。(横田光俊)
■高木美帆(日体大職-日体大、帯南商高出)=スピードスケート女子3000メートル・6位、1500メートル・銀メダル、500メートル・銀メダル、団体追い抜き・銀メダル、1000メートル・金メダル
「氷に対して迷っていたのかもしれない」(5日・3000メートル6位の結果に)
「銀メダルは悔しいが、この1500に向けて戦い抜いたことに1ミリも後悔はない」(8日・1500メートル表彰式で)
「(自己ベスト更新の37秒12での銀メダルに)自分でもびっくりした」(13日・500メートルを終えて)
「最後まで挑み切った。結構苦しいレースが続いていたので『やったぜ~』みたいな感じの気持ち」(17日・1000メートルで金メダル獲得を決めて)
「金メダルを狙っていたので悔しいが、このメンバーで戦えたことを誇りに思う」(20日・団体追い抜き銀メダル獲得の記者会見で)
■高木菜那(日本電産サンキョー-帯南商高出)=同1500メートル・8位入賞、団体追い抜き・銀メダル、マススタート準決勝敗退
「(交差区域で同走の中国選手が譲らずに接触し)何で譲ってくれなかったのかと思う。一番良いレースができていたので残念」(7日・1500メートルを終えて)
「押切(美沙紀)を含めて4人でずっと練習して歩んできた6年間は、本当に自分の宝物」(15日・女子団体追い抜きで銀メダルとなって)
「日本の人たちの励ましのおかげで、最後はくじけずに前を向けた」(20日・同競技の会見で)
■郷亜里砂(イヨテツ-山梨学院大、白樺学園高)=同500メートル・15位
「今は悔しさはない。やり切った気持ちの方が大きい。メダルにはほど遠い順位となったが、納得している。笑って終えることができました」(13日・500メートルを終えて)
■押切美沙紀(富士急-駒大苫小牧高、中札内中出)=同5000メートル・8位入賞、団体追い抜きリザーブ
「自分の積み重ねてきたものを全て出し切れた。自身自身を誇りに思います」(10日・5000メートルを終えて)
■堀川桃香(白樺学園高3年)=同5000メートル・10位
「全てが違う(五輪の競技環境の)中で自分の滑りができた。4年後に同じ舞台で違う景色を見たい」(10日・5000メートルを終えて)
■村上右磨(高堂建設)=スピードスケート男子500メートル・8位入賞
「満足のいく準備をして、自分に期待してスタートラインに立てた。後悔は全然ない」(12日・500メートルを終えて)
■志賀葵(トヨタシグナス-帯三条高出)=女子アイスホッケー日本史上初の1次リーグ突破、決勝トーナメント準々決勝敗退で6位
「本当に勝ちたい気持ちが強くなった」(3日・1次リーグのスウェーデン戦を終えて)
「先輩たちの背中は見てきたつもり。次は自分が活躍して上位に食い込みたい」(12日・準々決勝のフィンランド戦を終えて)
■志賀紅音(同)=同
「緊張は少なくて、わくわくした」(3日・1次予選のスウェーデン戦を終えて)
「次はチームの底上げができるように、人よりも努力したい」(12日・準々決勝のフィンランド戦を終えて)
■石崎琴美(ロコ・ソラーレ-帯南商高出)=女子カーリング・銀メダル
「オリンピックの表彰台は夢に見ていた場所。カーリング人生で、こんなことがあるんだなと思った」(20日・決勝の英国戦後の会見で)
■長島圭一郎氏(ショートトラック日本代表ヘッドコーチ、スピードスケート・バンクーバー五輪男子500メートル銀メダリスト、池田町出身)
「オリンピックは別物だ。メダルを取らせてあげたかったが、まだレベルの差が圧倒的にある」(16日・ショートトラックの全日程を終えて)