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石澤志穂の目「男子5000の一戸選手、強い気持ち見えた」北京五輪スピードスケートを解説

 6日の男子5000メートルを6分19秒81で12位となった一戸誠太郎選手(ANA)は格上の同走相手に中盤まで競り合い、食らいついていけたと思います。2200メートルすぎから相手にリードされ始め、精神的に折れるかなと思いましたが、残り4周でもラップは29秒台を維持し、強い気持ちが見えるレースでした。

 長距離は短距離に比べるとレース中でもコーチの指示が耳に入りやすいです。無観客ということもあり、特に今回のオリンピックはコーチの指示が良く聞こえると思います。一戸選手のメインコーチは不在で不安もあったかもしれませんが、今回コーチングボックスに入った糸川敏彦コーチの声援が苦しい場面でも後を押してくれたのかもしれません。滑りもタイムも良く、本命の1500メートルにつながるレースだったと思います。

 6分8秒84の五輪新記録で優勝したスウェーデンのニルス・ファンデルプール選手の滑りは圧巻でした。ラストの鐘が鳴るまで2位通過でしたが、ゴールを切るとコンマ4秒で勝って優勝。最後まで諦めないニルス選手の姿に惹きこまれました。5キロも滑って、たった1秒の差でメダルの色が変わる世界。オリンピックに向けて懸けてきた選手の思いが伝わってきます。
(石澤志穂さん=バンクーバー、ソチ五輪3000メートルと5000メートル出場)

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