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伝え育てるオリンピアン~スケート王国の歩み(4)「『散歩のように』裾野広げたい 石澤志穂さん」

部員の野上さんにアドバイスする石澤さん(撮影時のみマスクを外しています)

2010年バンクーバー大会、14年ソチ大会出場
■石澤志穂さん(35)=帯広大谷短大教育助手

楽しくモットーに

 五輪には2度出場し、10年バンクーバー大会では悔しさを味わった。このシーズンは女子団体追い抜き(チームパシュート)メンバーとしてワールドカップ前半戦で表彰台に立ったものの、五輪時には補欠にも入れなかった。日本代表が銀メダルをつかんだ姿に「心臓がドクンと脈打つほどショックだった」と振り返る。

 その後は所属先が倒産するなどの激動を乗り越え、14年ソチ五輪に出場。「周りの人に支えてもらって成長した」。満足感の中で現役を引退した。18年平昌五輪では、同期で親友の小平奈緒選手からの要望でサポート役として現地へ。小平選手の500メートル金メダル獲得を目の当たりにした。

 さまざまな経験を積んだ五輪は「思い返して自信を取り戻せるもの」と話す。「つらいときに五輪を目指して努力した自分を振り返ると、大丈夫と思えるから」

 19年4月から「地元高校生の選択肢の一つになれば」と、勤務する帯広大谷短大にスピードスケート部を立ち上げて監督を務める。育成のモットーは「スケートは楽しく」。選手が「この感覚が分かった」という表情を見せるときにやりがいを感じる。同部は2年生の佐々木希選手が引退し、野上彩選手(1年)1人になったが「十勝に根付き、地域に応援される部になりたい」と意欲を示す。

 選手時代のオランダ遠征で見た忘れられない光景がある。「大勢のお年寄りがスケートリンクを散歩するように滑っていた」。それだけに、後進育成には「十勝で気軽にスケートを楽しむ人たちの裾野を広げたい」との思いが根底にある。

 引退から8年。「同世代の女子選手が戦い続ける姿には元気付けられる。北京五輪では全員に表彰台のチャンスがある。スケート界を盛り上げてほしい」と期待を寄せる。
(松村智裕、おわり)

<いしざわ・しほ>
 1986年中札内村生まれ。中札内小、中札内中、駒大苫小牧高卒。2010年カナダ・バンクーバー冬季五輪で3000メートル15位、5000メートル9位、14年ロシア・ソチ五輪3000メートル9位、5000メートル12位。現役引退後に帯広大谷短大卒。


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