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「聴覚情報処理障害に理解を」 芽室出身の漫画家・イラストレーターきょこさん

「まずはAPDのことを知ってほしい」と話すきょこさん(本人提供)

 人の話が聞き取りにくい「聴覚情報処理障害(APD)」に苦しむ人たちがいる。芽室町出身の漫画家・イラストレーター「きょこ」さん(41)=三重県在住=もその一人。症状や実体験を漫画で発信し、「まずはAPDのことを知ってほしい」と訴える。

 きょこ(本名・田中恭子)さんは子どものころ、「先生の話を聞くより、自分で教科書を読む方が理解できた」。成人してからも「バイト先で口頭の注文が覚えられない」「テレビは字幕がないと理解しづらい」などの生活を送ってきた。

 漫画家・イラストレーターとして活動するが、「口元やジェスチャーの見えない電話で指示されると、理解しづらい」状態が続いた。「自分は発達障害では」と疑い、インターネットや本などで情報収集してAPDの存在を知った。

 「109点以下はAPDの疑い」となるチェックシートで自己採点すると、結果は54点。以降は「APDの漫画家が描くAPDがよくわかる漫画!」を執筆し、インターネットなどで情報を細かく発信する。

 きょこさんのSNSには「わたしもAPDかもしれない」などのコメントが続々と寄せられる。「知らずに悩んでいる人がたくさんいることを感じた」。同じ体験をしている人たちには、「持って生まれた脳の特性なのだから、自分を責めずにAPDとうまく付き合う方法を探って」と諭す。

 ただ、依然として「APDを自覚できずに生活を送る人も、一定数いると思う」とも。こうした人たちに向け、「APD当事者会アンケートへの協力を」と呼び掛ける。APD研究の第一人者らが行うアンケートで、同会ホームページから参加できる。6日まで。

 きょこさんのAPD関連記事は「note」で発信している。
(松岡秀宜)

<聴覚情報処理障害(APD)>
 音を収集・感知する耳の機能には異常が無いが、聴覚情報を処理する脳の中枢神経に何らかの問題がある状態。聴力検査では異常が無いが、日常生活のいろいろな場面で、聞いた言葉の内容が理解しづらい状態となる。日本人の約2%(約240万人)が該当するとの調査結果もある。

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