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ポロシリキャンプ場 夜の観光需要探る グランピング体験

スノーシューで散策し、丘の頂上でマシュマロや小豆ミルク、星空を楽しんだ参加者

 北海道観光振興機構(小磯修二会長)は18、19の両日、帯広市内の十勝ポロシリキャンプフィールドで夜間の新たな観光需要を発掘する「ナイトタイムエコノミー拡大促進モニターツアー」を実施した。アメリカを含む十勝管外出身の3人が、十勝の豪華食材や、スノーシューを使った散策などを楽しんだ。

 同機構は、訪日外国人に対する旅行消費の拡大や長期滞在につなげる要素として夜の時間を有意義に過ごす「ナイトタイムエコノミー」に着目。今年度はコロナ禍の影響で外国人のモニターツアーが制限されているため、日本人向けにもツアー参加を呼び掛けた。

 帯広のほか、オホーツク管内遠軽町、小樽市の3地区でツアーを実施。各地区ではまだ商品化に至っていない内容を中心に構成し、ツアー参加者に価格や内容面の意見を聞いている。

 帯広のツアーには、千歳市、札幌市、アメリカ出身の男女3人が参加。19日夕にスノーシューを履いて、十勝ポロシリキャンプフィールド付近に広がる八千代公共育成牧場の敷地内を散策。誰も踏み入れていない新雪の上を進み、小高い丘の頂上で温かい小豆ミルクやガイドによる星空の解説を楽しんだ。

 夕食は、キャンプ場内のテントで芽室町を中心とした十勝食材のコースを堪能。十勝のビールやワインのほか、ラクレットチーズを掛けたジャガイモやとかちマッシュ、広尾町産のメンメなどが入った海鮮鍋が提供された。

 アメリカ出身で群馬県伊勢崎市在住のピーター・ペインさん(53)=会社役員=は「左右を見ても誰も踏みしめていない雪の中を歩いた経験は新鮮。シーズン別に何度も来てみたいと感じた」と語った。同機構地域観光部の嵯峨山真部長は「魅力的なツアーで一定数の需要があると感じた。今後はオンラインセミナーの事例発表などを通じて、事業者に実際の商品化を呼び掛けたい」と述べた。(本田龍之介)

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  • テント内でラクレットチーズや鍋など十勝づくしのコースを楽しむ参加者

    テント内でラクレットチーズや鍋など十勝づくしのコースを楽しむ参加者

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