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「日本サウナ大学」オンラインで開講 北斗病院医師の加藤さんら

日本サウナ大学を開講する(右から)加藤さん、林さん

 北斗病院(帯広)医師で日本サウナ学会代表理事の加藤容崇さんらが、サウナに関する基礎知識を網羅的に学べるオンラインスクール「日本サウナ大学」を2月に開講する。医学、地方創生、マネジメントなどの視点から体系的にサウナを学び、本質的な価値を提供する人材を全国的に養成する。加藤さんによると、「サウナを学べる全国的な組織は国内にはなく、世界でも珍しい」という。

 近年、国内では空前のサウナブームが起こり、新たに導入する事業者も増えている。しかし、サウナづくりに必要な医学的情報、経営、設備・運用など多岐にわたる知識が不十分なまま、不適切な導入によって地域や施設の価値を下げ、利用者の健康を害するなどの失敗例もあるという。そこで、効率良くサウナを導入できるように、ノウハウを共有する。

 同大学は全国各地で地域固有のサウナづくりに取り組む加藤さん(OneGreen代表)、十勝サウナ協議会発起人の林克彦さん(北海道ホテル社長)、地方創生の専門家の木下斉さん(エリア・イノベーション・アライアンス代表)の3人で立ち上げた。

 それぞれの分野でサウナ事業を行っている先駆者を講師に招き、サウナに関する法律、健康効果、イベント企画などをテーマに講義を行う。

 ターゲットは、サウナ愛好家や新たに導入しようとしている人、地域活性化に寄与できるサウナを目指す人など。サウナ関係者のコミュニティー形成も狙いで、サウナを通して人々の豊かな生活の実現を目指す。

 基本は動画講義で、5カ月間で16回以上を配信。先進的なサウナ施設での実地研修もある。2月11日に北海道ホテルで開講式を行う予定。受講料は66万円。

 学長の加藤さんは「サウナが生活の一部になることで健康や観光につながり、社会課題解決のパーツにもなる。サウナをつくろうとする人たちが失敗することなく、魅力的なサウナがたくさんできてほしい」と話している。

 定員は50人。1月末まで同大学のホームページで申し込みを受け付けている。(大海雪乃)

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