全市連合売上高29億円の高水準 コロナ禍も衣料品けん引
帯広商工会議所は5日までに、「年末全市連合大売出し2021」の実績(速報値)をまとめた。売上高は前年比4・6%減の29億1060万円だった。5年ぶりに30億円を割ったが高水準を維持。帯商は「コロナ禍でも衣料品販売などは比較的好調だった。食料品が原油高や値上げ、巣ごもり特需の反動の影響からか伸びなかった」としている。
売り出し期間は昨年12月1~26日で、前年より1日減。参加店は272店で同30店多かった。食品スーパーが前年比81~99%で、大型店でも食品部門で前年実績を割った。藤丸は約13%増、衣料やバッグなど身の回り品などを取り扱う個店が約4%増。一方、家電店は3割減前後で、家具店が2割減前後、ホームセンターも5~10%減だった。
抽選会場の「3密」防止のため、今回は4等(100円)は参加店で渡す1次スクラッチくじで当選を分かるようにした。抽選本数は1等20本中19本、2等(買い物券1000円)220本中192本、3等(同500円)1万9760本中1万5521本だった。
帯商では、市プレミアム商品券が前年より1カ月半早く利用が始まり消費が前倒しされたことも影響したとみる。三井真専務は「消費は回復基調で総体の消費マインドは下がっていない。さらにお祭り感を出せるよう考えたい」としている。
14年度に9億7000万円まで低迷したが、15年度は期間を長くし、市プレミアム商品券とも重なり、37億5000万円を記録。17年度以降は30億~31億円台だった。(佐藤いづみ)