年末大忙し!鏡餅作り大詰め、ペットホテルは予約満杯
新年の足音が近づく中、正月を彩る鏡餅作りが帯広市内の専門店で大詰めを迎えている。また、十勝管内のペットホテルは1年前に比べ、年末年始の利用が大幅に増加。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、帰省や旅行に出向く人が増えていることが背景にあるとみられる。コロナ下での新たな正月準備が進んでいる。(松村智裕)
鏡餅作りたけなわ 帯広の大福亭
市内の大福亭弥生通本店(西3南29、國重敏教店主)では、新年に向けた鏡餅作りを27日に開始。30日までの4日間をかけ、1日でもち米120~150キロを鏡餅に仕上げる。
29、30の両日は國重店主(62)や従業員が、鏡餅や切り餅の製造で未明から作業場に立った。
国産のもち米を蒸したほのかに甘い香りが漂う中、鏡餅を担当する國重店主は、餅つき器でついた熱々の餅を素手で丸め、丁寧に形を整えていく。1日冷やすことで、ひび割れを防ぐという。
大きさは5合から5升まであり、1升は3240円。管内の神社や寺、企業などを主とした注文は昨年に比べ2割増しで、予約受け付けはすでに終了している。
切り餅の製造も佳境。通常の白切り餅のほか、豆、チーズ、干しエビが入ったものもある。
國重店主は「日本の伝統の手作り餅を食べて、新年は健やかに過ごしてほしい」と話している。
飼い主は帰省、旅行 ペットホテル予約ほぼ満杯
つながり(帯広市、北村直也代表)が運営する市内のペットホテル「いきものがかり本店」(西1南7)では、一般的な犬や猫のほか、ウサギ、フェレット、ハムスター、インコなどの小・中動物も宿泊が可能。専用カメラで動画を撮影し、飼い主はスマートフォンでペットの様子を確認できる。予約のピークは31日で、年明けの1月2日まではほぼ埋まっているという。
同社の尾崎隼人主任は「昨年は予約がほぼガラガラの状況だった。今年は小・中動物が満室状態で、犬や猫は若干空きがある」としている。
市内のジョイフルエーケー帯広店ペットワールド(東7南16)のペットホテルも、年末年始でやや空きがある程度。宮本智己センター長は「1、2件しか予約がなかった昨年に比べると需要が回復している」と話す。
ペットの毛をきれいにカットして整えるトリミングも、12月は各店とも早い段階で予約が埋まった。「年始の中旬ごろまで空きがない」という店もあり、トリマーが慌ただしく対応している。
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