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慶愛病院に「こどもかぜ外来」新設 病児・病後児保育室も

樹木の大型オブジェや広いスペースが目を引く外来の待合ホール。(写真左から)丸山和哉医師、丸山理事長、丸山真理医師

 医療法人社団慶愛(帯広市、丸山剛史理事長)の新棟が帯広市東3南9に完成し、小児科の感染症・発熱外来「こどもかぜ外来」や企業主導型保育所が新たな事業として動きだしている。

 新棟は、慶愛病院敷地内の北側に鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積約600平方メートルの施設を増築。10月に運用を始めた。

 かぜ外来は発熱、せきなど風邪症状がある患者が対象で、産婦人科や一般診療の小児科と入り口や動線を分けた新棟で会計まで行える。内部も新型コロナウイルスやインフルエンザ、溶連菌といった感染症の疑いがある患者を隔離する部屋を作った。

 待合スペースは約80平方メートルとゆとりある広さ。入り口近くに大きな樹木のオブジェを設けたり、内装は遊び心あるデザインにしたりと、子どもの興味を引く造りになっている。

 既存施設では、これまで通り小児の健診や予防接種、感染症以外の診察を行う。丸山和哉医師は「コロナは次の波がいつどうなるか分からない。適切な時期が大事な予防接種、健診を受けに、より安心して来てもらえる環境になった」と話す。

 かぜ外来と入り口が異なる新棟の2、3階部分には、企業主導型保育所が入った。院内向けの保育施設「慶愛こどもの城」が移転し、新たに法人外の企業などと提携して0~5歳児を受け入れる。定員は32人。

 また同病院1階には病児・病後児保育室を設けた。どちらも来春から、提携企業や一般の子どもの受け入れ開始を計画している。(安田義教)

関連写真

  • 慶愛病院北側に完成した新棟

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  • 隔離診察室が3部屋あり患者の動線や接触機会を減らしている

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