歳末商戦いざ本番 「全市連合」抽選始まる
十勝管内の多くの企業・官公庁で冬のボーナスが支給され、初の週末を迎えた11日。大型店などでは歳末商戦が本格化している。「年末全市連合大売出し」(帯広商工会議所主催)の抽選も、この日から市内10カ所でスタート。各店では大売出しに合わせてセールや特典を企画するなど、需要の取り込みに躍起となっている。
藤丸では、12月に入り歳暮やクリスマスなどのギフト関連が好調。紳士服も動きがよく、前年同月比での売り上げはプラスが続いている。「大売出しの抽選の特設会場を今年から2階の婦人服売り場に設けたので、回るきっかけになれば」(菊地研一営業企画課長)と波及効果を期待する。
イトーヨーカドー帯広店では、1日から同社の商品券プレゼントキャンペーンなどを実施。衣料品の売れ行きが好調で、アウターなどは昨年同時期比2桁増。「外出や旅行の機会が復活しつつある表れでは」(平林吉道統括マネジャー)とする。
ヤマシタ家具は11日、全品10~20%引きの歳末ラストセールを開始。昨年ほどコロナ禍の巣ごもり需要は伸びていないが、ベッドやソファを新調する人が目立つ。ただ、世界的なコンテナ不足のため商品の入荷遅れも。「影響を受ける中でも在庫を確保したので、お得に購入してもらいたい」(山下司社長)とする。
年末全市連合大売出しは、今年は市内の272店が参加。買い物3000円ごとにスクラッチくじを1枚配布し、「あたり」が出れば、抽選に参加できる。
藤丸にも特設会場を開設した午前11時から客が訪れ、1等の2万円分のお買い物券を狙ってくじを引いていた。帯広市の会社員福原めぐみさん(38)は「抽選は3等の500円だったが、この後、何か買って帰りたい」と喜んでいた。(大海雪乃、佐藤いづみ)