環境配慮型の新庁舎、外観現す 大樹町
【大樹】大樹町の新しい役場庁舎は建設工事が順調に進み、外観を現した。現在は前庭・駐車場、内装などの仕上げの工事が進んでいる。完成は年明け1月下旬の予定で、省エネ構造やユニバーサルデザインを完備した、管内でも最新式の行政庁舎となる。
新庁舎は鉄筋コンクリート造り、地上3階建て(地下1階)、延べ床面積は2947平方メートル。現庁舎北側で昨年9月に着工した。段差をなくし、エレベーターや多目的トイレを配備する。総事業費は約25億円。
工事は順調に進み、11月下旬ごろから北側正面の足場を撤去。白と黒、茶系のコントラストを基調とし、左側上部に町章を配した外観を見ることができる。
新庁舎は環境省が提唱する「ZEB Ready」(一般建築物と比較しエネルギー消費量を50%以上削減)に適合している。地中熱利用の冷暖房、太陽光発電、LED照明などを活用する。
酒森正人町長は新庁舎完成を契機に6日、ゼロカーボンシティを宣言、「地球環境に配慮した持続可能なまちづくりに取り組む」などと述べている。(能勢雄太郎)
木質バイオマスのボイラー試験運転
大樹町は来年度から、役場庁舎と近隣にある町生涯学習センター、大樹小を合わせたエリアを「スマート街区」とし、再生可能エネルギーの利用を促進する。今月中に木質バイオマスボイラーの試験運転を始める。
新庁舎の完成に合わせた取り組み。庁舎は地中熱や太陽光、生涯学習センター、大樹小は太陽光と木質バイオマスを活用する。太陽光パネルと木質バイオマスボイラーは生涯学習センター周辺に整備した。町は「スマート街区」のマネジメントを担う第三セクターの設立を検討している。