足寄高生がカナダ料理など提供 21日に観光イベント
【足寄】足寄高校(楡木伸司校長)で3年生の選択科目「課題探究」を学ぶ生徒が、はたらくものづくり村内の交流施設「かってば」(町南1)で21日、カナダの郷土料理などを販売するイベントを開く。14日には最後の試作会を行うなど、生徒たちが本番に向けた準備を進めている。
足寄町とカナダ・アルバータ州ウェタスキウィン市が姉妹都市の関係にあることから、カナダの郷土料理に着眼。今回は、観光スポットとなるような店を開いて町の活性化を目指すグループの7人が、カナダ発祥のイモ料理「プーティーン」を提供するイベントを企画した。足寄ひだまりファームの沼田正俊代表がアドバイザーを務め、原価率などを含めた実践的な助言も行われた。
「POUTINE KING」と題し、プーティーンの他、町産イチゴを使ったレアチーズケーキなどを販売する。
プーティーンは、フライドポテトの上にソースとチーズをかけた郷土料理の一つ。味の決め手となる「グレイビーソース」は、町国際交流員だったミッチェル・ボーウィーさんが協力し、足寄オリジナルのレシピを考案した。
生徒たちはレシピを基に6回の試作を重ねてイベントに臨む。タマネギをベースにしたソースはとろみがあり、こくのある味が特徴。フライドポテトも食べ応えがありソースと絡むよう太いサイズにした。
プーティーンづくりを担当する有田かんなさん(18)は「カナダに行ったことがあるないにかかわらず、たくさんの人に食べてもらいたい」と意気込んでいる。
町内各所に掲示したポスターは、はたらくものづくり村内でカフェを運営していた絵本作家の西出萌美さん(30)が作製した。西出さんは「可能性にあふれる高校生の力になれてうれしい」と話していた。
イベントは21日午前10時~午後3時。(坂口阿希奈通信員)