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アメリカビーバー「ナツ」が山梨県の動物園へ婿入り おびひろ動物園

甲府市への移動が決まった「ナツ」(おびひろ動物園提供)

 おびひろ動物園(柚原和敏園長)のアメリカビーバー「ナツ」(雄、3歳)が11月、繁殖などを目的に甲府市遊亀公園付属動物園(山梨県)に移動する。

 ナツは2018年6月、双子の「ソラ」と共に、雄のビービー(昨年10月に死ぬ)と雌のダブの間に生まれた。名前はNHK連続テレビ小説「なつぞら」にちなみ、来園者の投票で決まった。ソラは今年3月、高知県立のいち動物公園(香南市)に移動した。

 遊亀公園付属動物園は飼育している「あずき」(雌、3歳)のペアを探していて、8月ごろ、おびひろに声が掛かった。ナツの移動により、おびひろで飼育するアメリカビーバーは3匹になる。

 ナツは11月15日に飛行機で移動。繁殖期となる冬を前に、早ければ翌日にも展示スペースでお見合いを始める。遊亀公園付属動物園では現在、あずきとその母親が飼育されているが、展示はナツとあずきの2匹のみになるという。

 ナツの健康状態は良好。おびひろの担当飼育展示係・松尾太郎さんは「たくさんの人にナツを愛してもらった。新しい環境でも元気に過ごしてほしい」と話す。同園の夏季開園は11月3日まで。(石川彩乃)

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