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「口蹄疫対応で町がひとつに」 勇退する高橋本別町長

笑顔で24年の在任期間を振り返る高橋町長

 【本別】22日の任期満了を受けて退任する高橋正夫町長(70)が十勝毎日新聞の取材に応じ、町政のかじ取りを担った6期24年の思いや現在の心境について語った。インタビューの概要を紹介する。(聞き手・折原徹也)

支え合いの福祉
 -町長職から離れる現在の心境は。
 勇退の発表後は「顔つきがやさしくなった」と言われる。「福祉でまちづくり」を合言葉に、人を思うやさしい心を育むことを本別のまちづくりの基本としてきた。この取り組みが表情に出たのかもしれない。町民は家族。大変なときは支え合い、元気で良いまちにするという原点を教えられた。感謝している。

 -24年間にさまざまな試練があった。
 大雨災害やTPP(環太平洋連携協定)など、町の根幹を揺るがすさまざまな課題があった。特に思い出深いのは2000年に発生した家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)の発生だ。

 口蹄疫への対応は結果的に本別の農・商・工・官の連携を生んだ。町がひとつになった初のケースだと思う。この試練をくぐり抜けたことで、その後、何があっても乗り切れるようになれた。

 -印象に残っていることは。
 最大8軒あった町内の豆腐屋がゼロとなり、加工品を扱う町のシンボルを復活しようと、地域のお母さんたちで豆腐作りをすることになった。本別は「赤いダイヤ(小豆)で栄えた町」。気候や地理的条件から良質な豆が取れることをアピールしたいと、キャッチフレーズは「日本一の豆のまち ほんべつ」とした。これらの活動はテレビなどで取り上げられ、日本中のあちこちから反響があった。

 -中央とのパイプが強いと言われてきた。
 基本はやはり人を知ること。元道知事の横路孝弘さん、元内閣官房長官の野中広務さんには目を掛けてもらった。本別町の願いを受け止めてくれる懐の深い人だった。

 -後進に託すまちづくりへの思いを。
 基幹産業の農業振興はもちろんだが、まちづくりの一番の原点は人づくり。根幹となる人材育成をしっかりやってもらいたい。自分なりの考えを持ち、覚悟を持ってたくさんの人から話を聞くことが政策実現の第一歩。町民の笑顔のために、元気で頑張ってほしい。

 -退任後は。
 家庭では「粗大ごみ」と言われないよう頑張らなくては。これまで学んできたことを生かし、農業を中心とした環境問題にも取り組んでいきたい。

 ※インタビューは9日、町長室で行った。

<たかはし・まさお>
 1951年、本別町生まれ。本別高校卒。69年に国鉄(当時)入り。82年に町議初当選。4期目途中の97年、町長選に出馬し初当選を果たした。2009年から十勝町村会会長、今年4月からは通算4期目となる道町村会副会長も務めた。

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