上士幌中3年の小嶋竜之介さん けん玉チームのメンバーに
【上士幌】上士幌中学校3年の小嶋竜之介さん(14)が、埼玉県川越市のけん玉専門店「スーラボ」が運営するけん玉チームのメンバー(全国約20人)に加わった。同店からオリジナルブランドのけん玉やTシャツなどが支給され、大会ではそれらを使用してPR役を果たす。小嶋さんは「(けん玉界における)自分自身の存在をみんなに知ってもらえるよう努力したい」と話している。
スーラボは実店舗やオンラインでけん玉や関連商品を販売、指導している。チームの名前は「スーラボチーム」。こうした店が設けているチームは国内外にあるが、「実際、メンバーになった人は十勝出身者ではいないかもしれない」(小嶋さん)という。
小嶋さんは会社員則之さん(44)の長男。2018年4月、一家5人で川越市から上士幌町に移住。小学6年だった小嶋さんは転居後にけん玉を始め、のめり込んだ。毎日2、3時間練習し、その様子を録画してインスタグラムに投稿。約2年間、毎日のように続けた。スーラボのオーナーで同チームの監督でもあるスーさん(37)=本名非公開=も投稿を見ていた。
小嶋さんは、19年1月にはプロ級の腕前と言われるけん玉検定(一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク運営)のマスター1級に初めて合格。検定の技が毎年変わる同1級に翌年も合格するなど、着実に力を付けた。
この間、一家で同市の店を訪れることも。則之さんも出張などで上京の際、店に顔を出すなどして交流が続いていた。
今回、スーさんから声が掛かって、今月7日付でチームに加入した。スーさんは「ずっと成長を見てきた。やるべきことを、次に会う時までにきちんとやっている」と評価。さらに「オールジャンルで技ができるのが特徴。これからもけん玉を楽しんでほしい」と期待する。
メンバーになったことについて、小嶋さんは「うれしい。チームの一員という責任もある。上には上がいるので、プロのレベルになりたい」とさらなるレベルアップを目指す。則之さんは「興味を持って始めたけん玉で実力を付け、チームに入る機会に恵まれた。楽しく続けてほしい」とエールを送る。(吉良敦)