高齢者施設入居者のアルバムを製作 本別高ボランティアクラブ
【本別】本別高校ボランティアクラブ(三宅彩菜部長、12人)は、町内の高齢者施設に入居しているお年寄りの元気な姿を収めたフォトアルバムを製作し、お年寄りの家族に贈った。心のこもった手作りのアルバムは、コロナ禍でお年寄りと面会のできない家族の安心にもつながっている。
新型コロナウイルスの感染予防で施設にいる家族と会えない家庭が多いことを聞いた同クラブが、町国保病院地域連携室の菊池康祥さんらに相談しアルバムの製作を企画した。町内の高齢者施設に入居する北村郁さん(86)から施設経由で写真の提供を受けた。
アルバムは全9ページで、クリスマスなどイベントで撮影した15枚の写真を収めた。副部長の吉川七海さん(3年)らが写真1枚ごとにイラストやコメントを手書きし、楽しい雰囲気に仕上げた。
7月20日に共生型地域交流拠点「あいの里交流センター」で贈呈式を行った。同クラブ副部長の吉川さんから、町内に住む北村さんの次男正彦さん(59)にアルバムが手渡された。北村さん親子はページをめくりながら、楽しそうな表情があふれる写真や添え書きなどを見て涙を拭きながら喜んでいた。
正彦さんは「心のこもった素晴らしいアルバム。自分のきょうだいにも見せたい」と笑顔を見せていた。三宅部長は「家族が施設での日常生活や元気な姿を写真で見ることで、少しでも安心できたらうれしい」と話した。(折原徹也)