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甲子園出場の帯農野球部が練習公開、冷却ベストなど暑さ対策も万全に

帯広の森野球場で練習に励む帯農ナイン

 39年ぶりに出場する全国高校野球選手権(9日に阪神甲子園球場で開幕)で初勝利を目指す帯農が7月31日、帯広の森野球場で練習を公開した。甲子園での公式練習がないため、スタジアムでは最後の練習。帯広の最高気温が35度近くまで上がった炎天下、2時間ほど守備練習に費やした。同校では昨夏に出場した交流試合の経験を生かし、この甲子園大会から白いヘルメットや冷却ベストを導入し、できる限りの暑さ対策をして大会に臨む。

 聖地で北大会の猛打再現のため、できるだけの環境をつくる。昨年の白いスパイクシューズに続き、今年は白いヘルメットも携え甲子園のダイヤモンドを駆け巡るつもりだ。従来の濃紺のものは昨年、ベンチ後ろのクーラーの風を当てて対処していたが、さらに暑さは低減される。「少しでも温度が下がれば。選手のためにできる準備はしてあげたい」と前田康晴監督。

冷却ベストを持つ大久保聡彦部長

 ベンチで体を冷やす冷却ベストも購入を決めた。昨夏は、守備が終わってベンチに戻ると一目散にクーラーの下へ駆け寄ったという。試合後半には、大久保聡彦部長も氷のう作りに関わったほどの慌ただしさがあったが軽減されそうだ。

 関西入りの日程も柔軟に対応する。「ぱっと行ってぱっと帰ってくるのが良かった」(前田監督)と、昨年は2泊3日の日程で暑さによる体力消耗が抑えられた経験を基に、滞在期間をできるだけ短くするつもりだ。組み合わせ抽選会(3日)の結果によっては当初の6日の大阪入りを期限ぎりぎりの8日にすることも検討する。(岡部彰広)

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