東京五輪間近 山本、永原両選手の地元も応援準備万端
【芽室・幕別】東京五輪の開幕が1週間後に迫り、バドミントン女子ダブルスに出場する永原和可那選手の地元・芽室町や、マウンテンバイク日本代表の山本幸平選手の出身地・幕別町でも応援ムードが高まっている。芽室町では金メダルにちなんでトウモロコシ「ゴールドラッシュ」の配布などの応援企画を用意、幕別町では町内各所に横断幕などが登場した。一方、新型コロナウイルス感染防止のため、芽室町はパブリックビューイング(PV)は行わない方針。人数制限の上で実施予定だった幕別町も、中止を含め再検討を迫られている。
芽室町は、五輪初出場となる永原選手へのさまざまな応援企画を展開。ゴールドラッシュの配布は町とJAめむろが主催し、24日午前8時からあいあい公園で町民限定で2020個を無料配布する。町は「日本一のスイートコーンを食べて世界一を祈願したい」とする。
また、「がんばれ! 永原&松本ペア」と書かれたうちわ9000枚を製作し、町内の幼稚園や学校に配布したほか、町役場や町総合体育館などに16日から置く。SNSに「#がんばれワカナ」を付けた、応援メッセージの発信も呼び掛ける。町もインスタグラムの公式アカウントで、予選リーグが始まる24日までのカウントダウン企画を実施する。永原選手には両親を通して企画を伝えており、大会終了後に投稿を集約して直接届ける予定。
幕別町では、町内のスポーツ団体の代表者らでつくる「応援する会」が山本選手の出身校などに懸垂幕や横断幕を設置。15日には役場庁舎に幅90センチ、長さ11メートルの懸垂幕が掲げられた。
山本選手の出身校の札内北小、札内東中の児童・生徒が日章旗に寄せ書きをし、現地応援に行く両親に届けるほか、町のホームページに激励サイトを開設する。町教委は「今大会は山本選手の集大成。全国のファンに感動を与えるレースを」と期待する。
一方、26日に町百年記念ホールで予定していたPVについては、鈴木直道知事が国民が自宅で観戦するよう国に呼び掛けることを要請したことなどを受け、16日夜の実行委員会で中止を決定するとみられる。
(澤村真理子、細谷敦生)