年に1日のみ、生花苗沼で特大シジミ漁 大樹
【大樹】大樹町内の生花苗沼(オイカマナイトー)で14日、ヤマトシジミ漁が行われた。大樹漁協(神山久典組合長)は資源保護のため、漁を年1日のみに制限。漁業者は養分をたっぷりと蓄えた特大シジミを、泥の中から次々と掘り出していた。
同漁協・生花苗沼しじみ保存会(高橋良典会長)は2009年から小型貝の移植放流や調査などの保護活動に取り組んでいる。昨年は1日で約2800キロを漁獲した。
同漁協は12日に同沼の砂壁を崩して水位を低下させた。この日は午前4時ごろから数十人の漁業者が漁を開始。泥の中で四つんばいになりながら、殻長が5センチ以上にもなるシジミを収穫し、持参したゴムボートなどに載せていった。
夫や長男夫婦と作業した加藤愛子さん(69)は「30年ほど前から毎年シジミを採っている。だしがすごく出るので、みそ汁やラーメンに入れるのがお薦め」と話していた。特大シジミは道の駅コスモール大樹などで販売される予定。
(松村智裕)