札内のナウマンゾウに子ゾウ“誕生” 町民の寄付で今夏にも 幕別
【幕別】町札内のナウマンゾウに夏にも子ゾウが誕生-。昨夏スマイルパークに設置されたナウマンゾウの模型の近くに、町民有志の寄付により子ゾウの模型がお目見えすることが分かった。町内の忠類ナウマン象記念館前と同様、札内地域でもナウマンゾウの親子が見られるようになる。
スマイルパークのナウマンゾウ模型は、幕別ライオンズクラブが創立50周年を記念して昨年7月に寄贈した。高さが約3メートルあり、国道38号からもその姿を眺められる。冬期間は町民有志から長いマフラーが贈られるなど、忠類の親子ゾウともども町民から親しまれている。
町によると、今年3月末に匿名希望の町民から「子ゾウ」の寄付について申し出があった。この町民は「札内のナウマンゾウは(親のみで)寂しさを感じる」とし、忠類と同じようにナウマンゾウの親子が見られるようになれば-との思いを語ったという。十勝管内の業者が5月上旬から製作に当たっている。
伊藤博明副町長は「連日のコロナ報道で気持ちが沈みがちな中、久しぶりに心から幸せな気持ちになる“大きなプレゼント”が届いた。本当にありがたい」と感謝する。
寄付を受け、町は22日開会の6月定例会に提出する今年度一般会計補正予算案に設置工事費約30万円を計上する。(澤村真理子)