帯工高生、十勝川河川敷で種まき 再樹林化防止で草地復元図る
帯広工業高校の生徒たちが3日、十勝川の洪水の危険性を高めるヤナギの樹林化を防ぐため、すずらん大橋近くの帯広側河川敷で草の種をまいた。
十勝川中流部市民協働会議(代表・柳川久帯広畜産大副学長)の主催。同会議によると、河川敷に増えたヤナギは、川の水が急激に増えると、流れをせき止めて氾濫を起こす可能性が高まる。
同会議は2012年から、ヤナギを伐採した跡に、イネ科のクサヨシの種をまく試みを始めた。クサヨシで草地化し、ヤナギの生育を抑えるのが狙いだ。今回は同校環境土木科の2年生40人と同会議のメンバーが参加。約1450平方メートルの河川敷に、十勝で採種したクサヨシの種約3キロをまいた。
生徒たちは5メートル四方の区画をつくり、種が風に飛ばされないよう慎重にまいた。竹中涼香さん(16)は「秋に生育の状態を確認するので、成長が楽しみ」と話していた。(深津慶太)