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ナウマンゾウの里から札幌の象にカボチャを 幕別

忠類ナウマン象記念館前にカボチャの苗を植える町職員

 【幕別】町忠類で育てたカボチャを札幌市円山動物園のアジアゾウに届ける「カボチャプロジェクト」が今年もスタートした。24日には忠類ナウマン象記念館前の二つの花壇で職員が苗を植えた。

 ナウマンゾウと似ているアジアゾウに忠類で育てたカボチャを贈る企画で、旧忠類村でのナウマンゾウ化石発見50周年の2019年から取り組んでいる。同年には忠類小学校の児童が修学旅行で同動物園を訪れて直接届けた。

 この日は、同記念館前の二つの花壇に計八つの苗を植えた。苗はいずれも培養土に忠類ナウマンゾウ発掘現場の約12万年前の地層の土を混ぜて育てた。花壇の一方には、同動物園のゾウのふんを使った堆肥を入れて二つの花壇の苗の生育を比較する。6月には忠類小学校の学校花壇でも児童が苗を植える予定。

 同プロジェクトの発案者で、化石発見50周年記念の足跡化石発掘調査(19~20年)の調査団メンバーでもある添田雄二さんが4月に町教委の学芸員として着任した。添田さんは「来館者にカボチャプロジェクトの存在や、(動物のふんを堆肥に使用し環境に配慮した)円山動物園の素晴らしい取り組みを知ってもらいたい」としている。(澤村真理子)

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