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広尾でトキシラズ水揚げ 春定置網漁 今年は数少なく

競りに掛けられたトキシラズ(22日午前7時45分ごろ、十勝港)

 【広尾】広尾漁協(亀田元教組合長)の春定置網漁で、旬を迎えたトキシラズが水揚げされている。この1週間は極めて数が少なく、例年以上に希少価値が高まっている。漁は6月下旬ごろまでの見込み。

 トキシラズは秋に産卵を控えた若いサケ。脂の乗りが良く、高級魚として人気がある。同漁協では広尾町タニイソ付近の沿岸1カ統に網を設置。初日の17日は5匹の水揚げにとどまり、18、20の両日はともに0匹、22日は4匹だった。

 漁獲後、すぐに血抜きをする「船上活締め」で鮮度を保つ工夫をしている。22日は1匹当たりの重量が1・8~3・2キロで、1キロ当たりの価格は1300~2800円で推移した。漁業関係者は「現状は厳しいが、このままで終わるとは思わない。今後に期待したい」と話した。

 春定置網漁に先立ち、日本の200カイリ内で操業する太平洋小型サケマス流し網漁も行われ、同漁協からは漁船1隻が操業している。(松村智裕)

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