清水 なつぞらの番長が「青天を衝け」語る
【清水】今年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の出演者らを招いたNHK文化セミナーが27日、清水町文化センターで開かれた。主人公の渋沢栄一(1840~1931年)は清水開拓の礎となった十勝開墾合資会社の設立にも関わっただけあり、多くの町民が撮影の裏話などに興味深く耳を傾けた。
幕末から明治の国づくりに深く関わった渋沢の半生を描いた物語。十勝が舞台のNHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演した吉沢亮さんが渋沢を演じる。
セミナーには同じくなつぞらで「番長」を演じた板橋駿谷さんと、「青天を衝け」で芸能考証を担当する友吉鶴心さん、制作統括でなつぞらでもプロデューサーを務めた福岡利武さんが出演した。
剣士真田範之助を演じる板橋さんは出演が決まった昨年春以降、リモートで殺陣の練習を重ねたという。吉沢さんと木刀を交えるシーンでは「際どい所を攻めてくれと言われたが、主役にけがをさせないよう緊張した」と明かした。
友吉さんは1秒のシーンを撮るために、時には古事記までさかのぼって文献を調べ尽くすといい、「例えばただ太鼓を打つだけのシーンでも、私たちにとっては大切な一瞬」とこだわりを語った。
板橋さんは「渋沢が生きたのは時代が変革していく大変な時期で、価値観がすごく変わっていく今の日本とリンクする。日本を良くしようとした渋沢たちのエネルギーがどう転がっていくか、わくわくしながら見てもらいたい」と話した。(丹羽恭太)
※板橋さんと福岡さんのインタビューを後日掲載