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帯広で3年ぶり個展 水墨画やリトグラフ 板東里佳さん

4枚組みの水墨画の大作も手掛けている板東さん(塩原真撮影)

 米国ニューヨークと帯広を拠点に芸術活動に取り組む板東里佳さん(60)の個展「墨韻(ぼくいん) 板東里佳展」が、「廊-KOHBUNDO」(西2南9、六花亭本店3階)で開かれている。板東さんは十勝で3年ぶりの個展開催で、4月4日まで。

 板東さんはリトグラフ(石版画)を中心に制作活動を展開しているが、日本滞在中には、水墨画や墨を用いたドローイングにも取り組んでいる。昨年11月に山口市で開催の「日本水墨画大賞展2020」(日本水墨画美術協会主催)で「Deep inside of the skin」が準大賞を受けた。同9月には大阪・高島屋大阪店で個展も開いた。帯広での個展は2018年以来となる。

 会場には水墨画やリトグラフ、墨のドローイングの、新作を含む計25点を展示。水墨画大賞で準大賞を受けた「Deep-」や、4枚組みからなる水墨画の大作「Early Summer Rain」をはじめ、いずれも帯広での展示は初めてとなる作品ばかり。花をモチーフにした墨のドローイングは未発表のものも含まれている。

 描かれる水の波紋は、書画用の絹地「絹本(けんぽん)」の表と裏から描くことで濃淡や立体感に機微を付けている。

 墨のドローイングも、用いる墨を使い分けることで、モノクロの画面内に淡いながら色彩豊かな雰囲気を放っている。

 最近は京都芸術大学日本画科の通信制に入学。4月1日から日本画を学び始めるといい、板東さんは「使いこなせる画材が増えることで、より表現の幅が増えていくことが期待できる」と意欲を燃やす。

 時間は午前10時半~午後6時。水曜定休。(大木祐介)

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