凍結湖の氷使い水風呂楽しむ くったり湖でサウナイベント 新得
【新得】サウナで体が温まった後は凍った湖が水風呂に-。本場フィンランドで行われている凍結した湖の氷を切り出して、水風呂の代わりにする「アヴァント」を体験する「北のサウナ聖地 北海道十勝 ~極寒で楽しむSAUNA&AVANT2021~」が13日、新得町のくったり湖で行われた。参加者は体験したことのない水の冷たさに声を張り上げながらも、真冬のレジャーを楽しんでいた。
この企画は道内のサウナ愛好家の有志が呼び掛け、新得町内の「くったり温泉レイクイン」が場所を提供した。水温0・9度で水深が7メートルほどあるため、はしごとロープを設置し、安全対策を講じて開催した。
サウナは屋外に設置した3基の「テントサウナ」を利用。15分ほど温まると数十メートル離れた湖面まで移動して入浴した。ほとんどの参加者は10秒ほど漬かるのが精いっぱい。全身は冷たさで見る見るうちに赤く変わっていった。旭川からきた桐原和弘さん(39)は「0度近い水風呂に入ると、ビリビリと体に電流が走るようだった。アヴァントは北海道をまるごと体験できて最高」と満足そうに話した。
十勝サウナ協議会の会長も務める「くったり温泉レイクイン」の後藤陽介社長は「今後は温泉敷地内に屋外サウナを常設し、アヴァントを広めていきたい」と話していた。(塩原真)