成長願うひな人形 藤丸で展示販売
3月3日の「桃の節句」を前に、十勝管内の大型店では女児の成長を願うひな人形の展示販売が行われている。帯広市内の藤丸では、初節句を迎える家族連れが訪れ、一体ずつ異なる顔立ちを見比べていた。
藤丸は昨年12月中旬から、おひなさまとお内裏さまの主役2人が並ぶ「親王飾り」、台座に人形や道具を入れて保管できる「収納飾り」を中心に70種類を展示。今年は好みの人形や台座を選べるセットも扱っている。
藤丸子供服雑貨係の浦島行子係長は「住宅事情が変わり飾る場所が限られ、年々コンパクトになるが、金箔(きんぱく)や正絹の衣装など素材にこだわった比較的高価な作品が人気」と話す。商品は約15万円からあり、30万円前後の商品が売れているという。
24日は日曜に加え、購入や飾り始めに縁起が良いとされる大安とあって、家族連れでにぎわった。音更町の藤原都美さん(38)は、生まれたばかりの彩瑚(あこ)ちゃん(1カ月)と一緒に来店。「明るくすこやかに育ってほしい。初めてのひな人形選びで悩むが、気に入った顔が見つかれば」と話していた。(深津慶太)