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十勝牛のグラブに熱視線 年中野球の独自ブランド

丑年に注目が集まる、十勝牛の革を使ったグラブと佐藤社長

 【音更】音更町内のスポーツ用品店「年中野球」(大通5)が販売している、十勝牛の革を使った野球グラブが注目を集めている。昨年の高校野球甲子園交流大会に出場した帯広農業高校の選手が使ったことで認知度がアップ。道内外のスポーツ店や球児からの問い合わせが増えた。十勝牛から作る革は、グラブに必要な耐久性や柔軟性に優れており、製造会社も評価している。

 十勝牛のグラブは、年中野球を運営するHS-ワールド(音更、佐藤肇社長)の独自ブランド「HSW」から販売。製造は奈良県のグラブ製造会社アトムズに委託している。数年前から本格的に取り扱い、現在は硬式用のみ5万円前後で売っている。

 野球グラブは多くが牛革を用い、その産地は北米や欧州が中心。佐藤社長は以前から、酪農・畜産が盛んな十勝で地元産の牛革が使えないか考えていた。地元でと畜された後の牛皮の流通を調べ、処理業者らと交渉し、関西のなめし加工業者を経てアトムズに出荷するルートを構築。十勝産にこだわった牛革グラブの製造を実現させた。

 十勝の冷涼な環境で育った牛の皮は、厚みがあって適度な脂が含まれ、虫刺されによる傷も少ない。この道30年のアトムズの岡田茂雄社長は「十勝産の革は強くて破れたことがない。世界の牛革の中でも良い品質」と太鼓判を押す。ホルスタインと和牛の交雑種(F1)や、ホルスタインのどちらも去勢した雄牛の品質が適しているという。

 昨夏の甲子園交流大会に出場した帯農野球部では複数の選手が使用。主戦の井村塁投手は、農業を継ぐ兄からプレゼントされたエピソードが話題になった。強豪校を破る快挙は全国に伝わり、兵庫県内の高校球児からも注文が入ったほか、富良野市のスポーツ店などから取扱先として問い合わせがあった。

 佐藤社長は「グラブ選びは十人十色」と話し、国内外の有名メーカーだけでなく、職人が作るこだわりのグラブへのニーズも増えているという。十勝牛の牛革については「手を入れた瞬間、ぐっとなじむ感覚がある。丈夫だし、他のグラブに比べてリピーター率は高い」と話す。

 「丑(うし)」年の今年は、軟式用やジュニア用の製造を検討し、管外への販路拡大にも意欲を示している。(安田義教)

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