土星と木星が397年ぶりの大接近 十勝でも観察
木星と土星の「大接近」が21日、観測された。十勝管内の観測条件は良好で、397年ぶりの大接近に多くの人が空を眺めた。
二つの天体は9月ごろから近づき、22日午前3時ごろに最も接近。両惑星は見かけ上、0.1度(月の直径の約5分の1)まで接近するが、地平線に沈んで日本からは見えず、21日夕が観察のチャンスだった。
十勝管内の同日夕の天気は晴れで、天文ファンらがカメラを構えた。陸別町のりくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台)の中島克仁技師は「見かけ上近づくことで、大型反射望遠鏡『りくり』が二つの惑星を同時に捉えられた」と話していた。
次に木星と土星が大接近するのは約60年後という。(松田亜弓、折原徹也)