帯広市図書館が市内小中学校に朗読CD配布 開館100周年記念事業
帯広市図書館は開館100周年記念事業の一つとして、同館職員が朗読を担当し地元児童の童話作品などを収めたCDを、市内の小中学40校に配布する取り組みを始めた。
CDを使った読み聞かせを通じ、子どもたちに想像力を養ってもらうことが目的。事業名は「あなたの学校に、帯広市図書館職員の読み聞かせグループ五つ☆(いつつぼし)がおじゃまします!」。
収録した作品は、小学校向けには第10号とかちジュニア文芸賞受賞作品で浦幌小3年の榊原静香さんが手掛けた童話「おたまじゃくしのえん足」、中学校には帯広市民文芸編集委員で同館元司書の武内哲さんの書き下ろしエッセー「『本を読もう』-中学生の皆さんへ」。同館係員の土屋舞奈さんと米村拓夢さんが朗読を担当した。
CDは12月下旬にかけて配布する予定。企画した同館の大林美樹係長は「たまには耳から聞く情報を頼りに考えを巡らせる、そんなきっかけになってくれたら」と話す。
20日には第一中(石倉貴浩校長、生徒458人)の2年3組が朝読書の時間を活用し、エッセー「本を読もう」の朗読CDを鑑賞した。朗読音声は12月2日に、動画サイト・ユーチューブの同館のチャンネルでも公開される予定。(大木祐介)