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三つの荷重痕を保存・鑑定へ 忠類の足跡発掘調査団

保存・鑑定依頼を決めた三つの荷重痕。手前の荷重痕は土柱状にしてくりぬいて保存する

 【幕別】幕別町忠類のナウマンゾウ化石発掘跡地で、1年ぶりの足跡化石の発掘調査を進める調査団は20日までに見つかった荷重痕のうち三つについて、同一個体のナウマンゾウの足跡の可能性があるとして保存し、鑑定依頼を決めた。

 三つは、調査初日の19日に発見した幅33センチ、長さ45センチの荷重痕と、2日目に発掘範囲を広げて確認した二つの荷重痕。調査団は21日までにこれらを含む少なくとも16の荷重痕の砂利を取り除く作業をほぼ終えた。

 調査団の北海道博物館(札幌)の添田雄二学芸員は三つの荷重痕を足跡と推測する根拠について、共通する大穴であることや、荷重痕の内部にゾウの足跡の特徴である段差が見られることなどを挙げる。足跡と推測される荷重痕は地表から15センチ下で発見。22日以降は発掘現場の一部をさらに掘り下げて足跡を探す。

 三つの荷重痕は26日に保存へ向けた作業を行う。このうち初日に発見した荷重痕は半永久的に残すため周囲を土柱状にくりぬき、足寄動物化石博物館に運んで型を取る。残る二つは現地で保存作業を行う。鑑定は昨年同様、滋賀県の専門家に依頼する。(澤村真理子)

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