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異業種で新タイプのチーズを開発 エゾリスの谷チーズ社など

新たなチーズ作りに取り組むメンバー(右から杉山社長、寺尾社長)

 広内エゾリスの谷チーズ社(新得町、寺尾智也代表)を中心とする管内の異業種グループが、新たなチーズづくりに取り組んでいる。目指すのは「熟成や味わいがラクレットとモッツァレラの中間でパンにも合うチーズ」(寺尾さん)。年内の完成を想定し試作を続けている。

 チーズ職人の寺尾さんと組んだのは、昨年からチーズ製造に取り組むあすなろファーミング(清水町、村上悦啓社長)、満寿屋商店(帯広市、杉山雅則社長)、社寺設計建築・おかげさま(同、菅原雅重社長)の3社。

 ラクレットのように溶かして食べるハードタイプながら、モッツァレラのようなフレッシュさも持ち合わせるチーズを目指す。ラクレットは丸形に整えて3カ月間熟成させるのに対し、四角に整形し、木箱で3週間程度の熟成で済むのが特徴だ。チーズ社とあすなろが仕入れている放牧牛のミルクを原料に使用する。

 満寿屋商店が昨年、東京・自由が丘に出店する際、東京の目玉商品としてパンに合わせた新たなチーズができないかと、寺尾さんたちに依頼したのがきっかけ。ノーステック財団(東京)の「地域産業クラスターものづくり支援事業」の助成を受けた。

 新型コロナウイルスの影響から店のオープン時に合わせず開発を進めようと、月1回ほどのペースで帯広市内の麦音店に集まり、試食や改良を重ねている。現在は、おかげさまの菅原さんが製作した道産材の木枠で熟成している。

 寺尾さんは「フランスにも似たチーズはあった。ゼロからの挑戦、試行錯誤しながら取り組んでいる」と強調。満寿屋商店の天方慎治取締役は「十勝の素晴らしい素材で新たなものを生み出したい」と話している。(佐藤いづみ)

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