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広尾 採卵用秋サケの捕獲開始

広尾川河口付近で採卵用に捕獲される秋サケ(20日午前8時20分ごろ)

 【広尾】採卵用サケの捕獲作業が、広尾町の広尾川など十勝管内の河川で始まった。秋サケの漁獲量がここ数年低迷する中、十勝釧路管内さけ・ます増殖事業協会(会長・亀田元教広尾漁協組合長)が資源確保に向けて作業を進めている。捕獲は11月末まで。

 今季は十勝全体で14万7400匹、卵は1億3700万粒の確保を目指す。十勝川(幕別町・千代田)で19日、広尾川では20日から今季の捕獲がスタートした。

 広尾川では20日朝、職員15人が川に入り、河口に仕掛けた引き網で褐色のサケを捕獲。初日は約400匹を集め、同協会の広尾ふ化場にトラックで運んだ。

 同ふ化場の高橋浩二場長は「少雨で川の水が少ないが、順調に作業できた」と話していた。

 町内では広尾川や楽古川などで3190万粒の卵を確保する予定。同ふ化場では9月中旬ごろから採卵授精作業を行う。(松村智裕)

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    広尾川河口付近で採卵用に捕獲される秋サケ(20日午前8時20分ごろ)

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