新得 狩勝峠地蔵尊新たに 鉄道殉職者供養
【新得】鉄道殉職者を供養するため、新得町の狩勝峠展望台に建てられた「狩勝峠地蔵尊」が新しくなり、24日に開眼式が行われた。
地蔵尊は1933年2月、前年に旧狩勝線・狩勝トンネルで雪崩に巻き込まれて殉職した2人の霊を慰めるため、国道38号沿いの佐幌岳登山口に建立された。国道改良工事に伴い、66年に狩勝峠展望台から南へ約100メートル入った現在地へ移設された。その後、殉職した新得保線区の17人の霊も合祀(ごうし)され、毎年8月24日に慰霊祭が行われてきた。
老朽化が進んだことから、JR北海道釧路支社(山田浩司支社長)が現在地に新たに建立した。開眼式には関係者15人が参列。山田支社長は「今後も鉄道の安全を守りたい」とあいさつ。浜田正利町長は「これまで鉄路を守ってきた先人に感謝したい」と述べた。(佐々木健通信員)