風疹対策の中高年男性の抗体検査 帯広市の昨年度受診率2割以下
国が過去に公的な風疹の予防接種を受けていない中高年男性を対象に実施している抗体検査で、帯広市の対象者の利用が低迷している。市は昨年度、1972年4月2日~79年4月1日生まれの8288人にクーポン券を発送したが、検査を受けたのは1500人で受診率は18%にとどまった。
対象者は自治体が配布するクーポン券を利用し、抗体の有無を調べる抗体検査と予防接種を原則無料で受けることができる。帯広市が昨年度実施した抗体検査で陰性(抗体を保有していない)だった184人は予防接種を受けている。
今年度の対象は66年4月2日~72年4月1日生まれの6572人で、市は5月中に対象者にクーポン券を送付している。昨年度発行したクーポン券についても有効期限を延長し、今年度中の使用を可能とした。
対象者が40~50代の働き盛り世代の男性ということもあり、受診率は全国的に伸び悩んでいる。市は「粘り強く受診を呼び掛けていく」(健康推進課)としている。
国は首都圏を中心とした2018年の大流行を受け、昨年度から、対象世代男性の抗体保有率を引き上げようと原則無料で開始。対象は1962年4月2日~79年4月1日生まれの男性で、2021年度までの3カ年で実施する。(岡田優人)