遠景近景(15)「車窓から見える動物の正体は… 音更」
音更市街を抜けて士幌方面に向かって国道241号を走行中、町東音更西3線7にあるシュガーハウス+Cafe付近を通り掛かった際、車窓から首の長い白い動物の姿が見えた。「アルパカかな?」と気になり、車を止めて近寄ってみると…。
正体は、ラクダ科のラマ(リャマ)。同カフェを営む石井優美さん(45)=ハローフーズ代表取締役=ら5人家族のペットで、雄の4歳。石井家に隣接するケージの中で飼育され、記者のように物珍しそうにのぞきに来る“野次馬”も多いという。
優美さんに話を聞くと、昨年12月末に町内で行われた家畜市場で、牧場を経営する夫の健吾さん(40)の目に留まり、思い切って購入。家族会議の末、次女の莉杏(りあん)さん(10)が「ララン」と名付けた。
ケージの中では、ミニブタの「ぶー子太郎」と共同生活を送っていたが、2月にぶー子太郎が死んでひとりぼっちに。そのため、人が近寄ってくるとケージから顔をのぞかせ、白い歯を見せたりと愛嬌(あいきょう)を振りまいている。優美さんら家族が「おはよう」と声を掛けると、言葉を理解してか「ホハホハ」と不思議な鳴き声を発することも。
「今は寂しそうだから、縁があれば小さなラマをここに迎え入れたい」と優美さん。新たな家族がやって来る日をラランも首を長くして待っている。(写真・文 小縣大輝)
<ラマ>
主にアンデスの標高の高い場所で暮らし、寒さに強い。アルパカとは体の大きさや耳の形、毛質が異なる。耳を後ろ側に倒したときは機嫌が悪く、胃液を吹きかけることがあるので注意が必要。
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