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コロナ収束願い「アマビエ」和菓子やチェーンソーアートに

チェーンソーを使って制作されたアマビエの像と鈴木部長(真鍋庭園)

 江戸時代に疫病を予言し、流行したときには描き写した自分の姿を人々に見せるよう伝えたという妖怪「アマビエ」。SNS(インターネットの会員制交流サイト)でアマビエの画像が次々と投稿される中、帯広市内でもこれを題材にした和菓子やアートが登場し、新型コロナウイルスの収束を願っている。

チェーンソーで精巧に 真鍋庭園
 18日に営業を再開する真鍋庭園(稲田町、真鍋憲太郎社長)では、マツの切り株をチェーンソーで彫ったアマビエの像が来園者を出迎える。手掛けたのは工事部長で現代アート作家の鈴木隆さん(69)。

 鈴木さんはこれまで台風で倒れた切り株に地蔵やカッパを彫るなどし、来園者を楽しませてきた。今回は園内東側の池の近くに車いすが通行できる園路を造るため、樹齢70年以上のマツを1メートルほどの高さを残して伐採。今月上旬に新型コロナの収束を願い、数日でアマビエを彫った。

 「昔の瓦版の絵を参考に立体化した」(鈴木さん)といい、3本の足や頭部の細かな模様まで表現している。

 休業中は従業員が手入れを欠かさず、庭園の魅力に磨きが掛かる。鈴木さんは「営業再開後に『あの時は大変だったね』と振り返れるように早く落ち着いてほしい」と願う。(深津慶太)

アマビエをかたどった久楽屋の和菓子(手前)。各酒造のアマビエラベルの日本酒も販売している

ゆるくて甘い姿も 久楽屋が和菓子販売
 一方、酒店の「久楽屋(くらや)」(西2南1、上田雅寛社長)はアマビエを表した和菓子を販売している。新型コロナの影響が長引く中、少しでも心和んでもらえればと考案。“ゆるキャラ”のようなデザインの練り切りで、中に白あんが入っている。

 姉妹店の「御料理と茶房 久八」(西1南16)が製造し、甘過ぎず、しっとりした味わいに仕上げた。来店客からは「かわいい」と好評で、一つ一つ表情がわずかに違うため、お気に入りを選んで購入する人も。

 久楽屋スタッフの小山あざみさんは「少しでも癒やされていただければ」と話している。1個250円でおはらいカード付き。期間はコロナ収束までを予定。店頭は1日10個限定。予約は久楽屋(0155・24・3966)へ。(松田亜弓)

関連写真

  • マツの切り株をチェーンソーで切り出して完成した真鍋庭園のアマビエ

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  • 「祓」と新型コロナウイルスの収束を願う文字が飾られた久楽屋

    「祓」と新型コロナウイルスの収束を願う文字が飾られた久楽屋

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