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そろり解除の春 管内観光施設が一部営業再開

レジカウンターに飛沫(ひまつ)防止用のシートを設置し、営業を再開したとかち物産センター(16日午前10時40分ごろ、新井拓海撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした道の休業要請が16日、石狩管内を除く地域で一部解除された。帯広・十勝では同日、今季の開業を見合わせたり一時休業の措置を取っていた観光施設が営業を始めた。依然として感染拡大の不安は拭えず、いずれも衛生面での対策を徹底し、来場者を迎え入れた。

 JR帯広駅エスタ帯広東館2階のとかち物産センターは4月25日~15日に臨時休業としていたが、16日午前9時から通常営業を再開。飛沫(ひまつ)感染を防止するビニールカーテンをレジ前に設けるなど感染防止策を講じた。

 臨時休業の影響で店内の品数は通常時の半分程度。客入りの状況を見ながら品数を戻すことにしている。帯広物産協会の松川智彦さんは「内心ほっとしている。客足が戻るまでに時間を要するが、誰もが安心して来店できるよう対策を取っていきたい」と話した。

 管内の観光ガーデンの一部も今季の営業を開始。清水町羽帯の十勝千年の森では来場者にマスク着用を求め、消毒液の設置や休憩スペースの椅子の配置を見直すなど対策を徹底した。

ふれあいコーナーでヤギに囲まれる来場者(16日午前10時半ごろ。金野和彦撮影)

 十勝千年の森では「残雪の日高山脈と新緑のコントラストが美しい時期。まずは地元の住民に十勝の魅力を感じてもらいたいとの位置付けでオープンした」と述べている。

 電動立ち乗り二輪車「セグウェイ」、チーズづくりなどの体験メニューも。カフェは5月中の営業を見合わせている。今シーズンから新たにヤギとの触れ合いコーナーを設けている。

 音更町のガーデンスパ十勝川温泉は臨時休止していたスパと足湯の利用を再開。今月末まで平日は1時間、土日・祝日は2時間、閉店時刻を前倒しする。消毒の徹底を呼び掛けているほか、利用客同士の間隔に配慮し、隣り合わせのロッカーの使用を制限している。(丹羽恭太、沖田唯可)

関連写真

  • ふれあいコーナーでヤギに囲まれる来場者(16日午前10時半ごろ。金野和彦撮影)

    ふれあいコーナーでヤギに囲まれる来場者(16日午前10時半ごろ。金野和彦撮影)

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