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過去最高の310億円 19年度のばんえい発売額

無観客で行われた最終日のレース(ばんえい十勝提供)

 帯広市が主催するばんえい競馬は24日、2019年度の全日程(151日間)を終えた。今年度の馬券発売額は前年度比27・3%増の310億8567万8100円で、単独開催になった07年度以降で過去最高を記録した。終盤は新型コロナウイルスの影響で無観客レースを余儀なくされたが、8割以上を占めるインターネット発売が好調に推移し、全体を押し上げた。帯広競馬場の入場者数も3・2%増の29万8624人で過去最高だった。

 馬券発売額は12年度から右肩上がりで推移。1日平均の発売額は2億586万円だった。発売額が4億円を超える日もあった。

 ネット発売は35・5%増の264億4784万円で全体の85・1%。発売額、割合とも前年を大きく上回った。

 帯広競馬場は4・7%減の12億8630万円、8カ所の直営場外は4・8%減の18億659万円。広域発売は6・8%減の15億4493万円だった。いずれも無観客が響いた。

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 無観客で実施した2月29日以降の14日間は、帯広競馬場と直営場外の発売額はゼロ。ネットがカバーし前年を上回ったが、全体の増加率は13・1%と鈍化した。

 今年度はホクショウマサルの連勝記録や新騎手誕生、帯広競馬場が聖火リレーの開催地に選ばれるなど知名度が向上、全体の売り上げも伸びたとみられる。

 佐藤徹也ばんえい振興室長は「想定を上回る発売額。ホクショウマサルの活躍などで全国的な注目を集めた」と話している。

 来年度の開幕は4月24日に予定しているが現時点で、観客を入れてレースを開催できるかは未定。市は4月12日の能力検査で、競馬場を開放できないか検討している。(川野遼介)

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