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中札内高等養護幕別分校が優秀賞に 飲酒防止教育学校コン

表彰状を手に受賞を喜ぶ各年度の中心教諭(左から松橋眞教諭、岡田匡史教諭、長谷地翔教諭)と養護の熊野教諭

 【幕別】中札内高等養護学校幕別分校(平井孝和校長、生徒35人)が「20歳未満飲酒防止教育 学校コンクール」の特別支援学校部門で優秀賞を受賞した。体験活動などを通し、生徒に主体的に考えてもらう授業の実践が評価された。

 同コンクールはビールメーカー5社でつくる「ビール酒造組合」が主催。20歳未満の飲酒が及ぼす健康への影響などの理解促進を目的に、全国の小・中学校、高校、特別支援学校から飲酒防止教育の事例を募集している。今年度は43点の応募があった。

 幕別分校では、全学年が一緒に受ける保健体育の授業で、同組合が貸し出す「飲酒状態体験ゴーグル」などを活用した授業を2017年度から展開している。飲酒防止教育に充てられる時間は年1、2時間だが、アルコールの害について考えるグループワークを取り入れたり、教諭たちがアルコールパッチテストを体験して見せたりして生徒が考えを深めている。

飲酒状態体験ゴーグルを着けて飲酒が及ぼす影響を体験する生徒

 飲酒によって起こる視覚のゆがみなどを体験できる飲酒状態体験ゴーグルは「ほろよい」「酩酊(めいてい)」「泥酔」の3種類あり、分校では1セットを購入。近隣の小・中学校にも要望があれば貸し出している。

 授業に協力する熊野恵津子養護教諭は「特別支援学校でカリキュラムとして取り入れているところは少ないのでは。社会に出たらお酒と関わる機会がある。20歳を過ぎてからアルコールとうまく付き合えるよう、生徒が自ら選択できるようになってほしい」と望む。(澤村真理子)

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