自身の成長をプレゼン 幕別清陵高でユニーク三者面談
【幕別】昨年4月に開校した幕別清陵高校(澤田慎也校長、生徒101人)で、生徒が保護者や担任教諭に自身の1年間の成長を振り返る「セルフプレゼンテーション」が行われている。ユニークな三者面談の取り組みは、「子どもの成長を実感できた」「子どもの思いが分かった」など保護者からも好評を得ている。
セルフプレゼンテーションは、自分を客観的に見つめ直すメタ認知能力を育み、自分自身や物事を主体的に考えることができる力の育成が狙い。
生徒は三者面談に向け、この1年間で成長したと感じる点や頑張ったこと、反省点をまとめ、パソコンでプレゼンテーションソフトを使い資料を作成した。
6日の放課後に三者面談を実施した1年1組の石橋大地さんは、母親と担任の柴山裕樹教諭を前に「自分の1年を振り返って」をテーマに発表。成長した点として「自分から進んで勉強をするようになった。友達と協力して行事に取り組んだ」とし、「2月末に控えている期末試験でいい結果を残せるように頑張る」と締めた。
プレゼンを聞いた母親は「本人が1年間を振り返り自分を見つめ直すのはいいこと。親も一緒に振り返ることができるので、すごくいいと思いました」と話した。
柴山教諭は「成長した部分と、できていない部分をきちんと分かっている」と石橋さんの発表を評価し、セルフプレゼンテーションの試みについて「こちらから一方的に話をする(従来の三者面談)よりも生徒と保護者と一緒に話ができる」と手応えを感じていた。(澤村真理子)