雪の妖精 シマエナガ市街地にひょっこり
帯広市内の公園で「雪の妖精」とも呼ばれるシマエナガが姿を現した。気温が高くなる日中、木から染み出た樹液を吸う様子が見られる。
シマエナガは北海道に生息するエナガの亜種で、体長は14センチほどで尾羽が長いのが特徴。ふわふわの冬毛とかわいらしい表情で「雪だるま」「雪の妖精」などの愛称がある。
2016年、名古屋市の動物写真家小原玲さんが発売した写真集「シマエナガちゃん」でブームとなった。「かわいすぎる鳥」としてSNSで話題となった。
帯広市内の公園では群れをつくり、「ジュルリ」という声で鳴いている。カラスなどの天敵が現れると一斉に逃げ、公園樹を飛び回っている。樹液を吸いに来た鳥同士で争う様子も見られる。
シマエナガの丸くて愛くるしい姿は冬場限定。夏場には短毛に生え替わり、ほっそりとした姿に変化する。(塩原真)