新成人への陶器のプレゼント、来年20年の節目 豊頃
【豊頃】町成人式(町教委主催)で新成人に記念品の陶器をプレゼントしている町内の陶芸愛好家グループ「豊頃ねんどクラブ」(熊野ミサ子代表、8人)は2020年の成人式で、新成人への陶器のプレゼント活動が20年の節目を迎える。熊野代表(68)は「離れた場所にいても、記念品として贈った陶器を見て古里の豊頃を思い出してもらえればうれしい」と話している。
同クラブでは2001年の町成人式から新成人に陶器をプレゼントし続けている。皿や茶わんなど1人2点だった年もあった。熊野代表は「昔は大きさも形もばらばらだったこともあったけど、年々私たちの技術も向上し、今は同じ大きさのものをそろえることができるようになった」と胸を張る。
来年の町の新成人は25人の見込み。同クラブでは、新成人に対し、高さ12センチ、飲み口直径10センチ、底面直径6センチのフリーカップをプレゼントする。来年の新成人を含めこれまでに938人に陶器をプレゼントしている。
同クラブは毎週月、火曜日に町茂岩の高台にある森林公園管理棟で制作活動に励んでいる。来年の町成人式で新成人にプレゼントする陶器の制作は10月から開始し、間もなく完成する。町教委の山本芳博教育長は「愛情のこもった陶器を新成人に贈ってくれていることを非常にありがたく思っている」と話している。
町教委によると、来年の町成人式は1月12日午後2時から、町える夢館で行われる。式典で新成人に記念品としてフリーカップがプレゼントされる。(内形勝也)