ふるさと納税返礼品に初の美術品 中札内村
【中札内】村在住の画家中西千尋さん(71)の油彩画や関連グッズが、21日から村のふるさと納税寄付の返礼品として新たに加わった。美術品の出品は初の試みで、村は「アートのまちや、『日本で最も美しい村連合』の活動PRにもつながれば」としている。
中西さんは1948年、中札内村生まれ。同朋寺前住職で、現在は村議会議員として活動する傍ら絵を描き続けている。長年、北国の風景や白馬、花の咲く芋畑を題材にしており、メルヘン調の優しい画風で知られる。2015年に終了した全国公募絵画展「北の大地ビエンナーレ」で実行委員長を務めるなど、アートのまちづくりにも深く関わってきた。同年には、十勝文化団体協議会文化賞を受賞した。
今回出品した作品は「北国の詩(うた)シリーズ」計6点で、春・夏・秋の風景画。F3号(27・3センチ×22センチ)を15万円以上の寄付、SM(22・7センチ×15・8センチ)は10万円以上の寄付に対する返礼品として贈る。これらの作品がプリントされたクリアファイル1枚と絵はがき(12枚)のセットも2種類を用意しており、5000円以上の寄付者に贈呈する。
中西さんは「絵画を通じ、北国・中札内の空気感を感じ取ってもらえれば」と話している。
なお、村のふるさと納税返礼品は約70種類に上り、今月時点での今年度寄付額は昨年度1年間の総額5393万円の約5倍にまで膨らんでいる。
(小寺泰介)
◆中札内村のふるさと納税について
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